こんにちは!元公務員のくろまるです。
この記事は現在大学生で公務員を目指している人向けに書いています。
あなたが公務員になりたいと思う理由はなんでしょうか。
いわゆる志望動機というやつです。面接では立派な志望動機を用意すると思いますが、本音ではいろいろな理由がありますよね。
- サークルに入っていない就活を勝ち抜く自信がない
- コンビニバイトしかしていないから面接で話すネタがない
- 面接は苦手だけど、筆記試験なら得意
私が公務員になろうと思った本当の理由は上記のようなものでした。
もし、同じような理由で公務員を目指している人がいるのであれば、ちょっと考えなおしたほうがいいかもしれません。
コミュ障だけど勉強はできるっていう人は公務員になるのは簡単だけど、公務員になってからめちゃくちゃ苦労しますよ!
理由は公務員になるための能力と仕事で必要な能力は全く違うからです。
公務員に必要な能力
調整能力・説明能力
公務員の仕事は調整業務が非常に多いです。
同じ組織の他の課との調整、業務を委託した場合の委託業者との調整、市民参加型の会議の運営調整など様々な調整があります。
また、自分の担当業務の内容を上司に説明することや必要な予算について財政部局に説明することなど説明業務も非常に多い。
「調整」や「説明」業務が多いということは、つまり表現や対話といった力が求められるのです。
人脈作り
人脈の力ってすごいんですよ。公務員として働いていて特にそれは強く感じます。
公務員の仕事は非常に多岐に渡ります。同じ組織の中でも自分が関わった仕事以外は、全く知らなかったりします。
それでも突然自分が全くやったことのない仕事をしなければならない場面がやってくることはあります。
例えば、自分が今まで自分の課ではだれもやったことがない業務の担当になったとします。
そんなときは、似たようなことをやっている他の課にやり方を聞いたうえで取り組んだりすることがよくあります。
そんなときに知り合いがその課にいるといないとでは聞きやすさが全然違います。
また、前例踏襲がデフォな公務員では、「他の課はこのやり方しています!」と説明すると上司も納得する確率が高いのです。
コミュニケーション能力
誰にでもできる仕事だからこそコミュニケーション能力が必要
公務員の仕事って時間さえかければ誰にでもできるものが多いです。
ただし色々な法律、条例や内部規則などに縛られる業務が多いのでその内容を知らないと調べながらの作業になり膨大な時間がかかってしまいます。
とても古い規則や普段使わない規則を確認したいようなときは、その規則が保存されている場所を見つけるのに時間がかかってしまうこともあります。
でもこれは知っている人に聞けば一瞬で解決する問題です。
まわりと円滑なコミュニケーションが取れている方が確実に仕事は早く終わります。
当然いつも仕事を助けてもらうばかりではなく自分も周りの力になれるようにすることは大切ですけどね。
明確な評価指標がない
公務員の仕事には明確な評価指標がない場合が多いです。
売上などの数字で成績が出ればわかりやすいですが、そういった部署はあまりありません。
では、なにで成績が決まるのか。
ズバリ上司からの印象です。
媚を売れとは言いませんが、上司に気に入られている方が評価は高くなる傾向にあります。
あとは人事異動で評価が決まることも多々あります。
「来年は異動の年だから」とか「来年昇格するから」といった理由で高い評価がつくのです。異動や昇格の前に泊をつけるということでなのでしょうが、フェアではない気がしますよね。
異動が多く職場に馴染む必要あり
私は8年間で4つの部署を渡り歩きました。どこの職場も他とはあまり業務内容が被っておらず、移動の度に一から業務内容を勉強しなければなりません。
また、メンバーも当然変わるためうまく馴染んでいかなければなりません。
基本的にいい人が多いとは思いますが、たまにクセの強い人もいて(そんな人に限って課長だったりします。)馴染むのに苦労することもありました。
公務員になるために必要な能力
公務員になるために必要な能力は公務員に試験に合格する力です。
- 学力
- 記憶力
- 論理的思考力
といった学校のテストで良い点を取るために求められるのと同じような能力があれば、とりあえず公務員になることはできます。
もちろん筆記試験以外に面接もありますが、筆記でそれなりの点数を取っていれば、だいたい無難なことを答えるだけで大丈夫です。
まとめ
コミュ障だけど勉強はできるから公務員を目指そうっていう人は、公務員になるのは簡単だけどなってから苦労するよという話でした。
公務員になってから後悔したとしても、そのあとで別の道を探すことはなかなか大変です。
今、就活で民間企業に入る自身がなくて公務員を目指しているという人は、自分がやりたいことは何かを考えたうえで、本当に公務員を目指すのかを決めたほうが絶対にいいと思います。
ではまた!