公務員は楽だと思って入ったら、新規採用なのに激務部署に配属されて毎日帰りが遅い。
現状から脱出するためには具体的にどうすればいいの?
結論は以下の3点を実行することです。
- 異動・休職に関係する人事の制度をしっかり把握する
- 仕事が減るように、または異動できるように働きかけを行う
- 転職も視野に入れて行動する
異動・休職に関係する人事の制度を把握しよう
ジョブローテーション
多くの自治体でジョブローテーションの制度が採用されていますよね。部署を変わりたい新規採用職員にとっては渡りに船の制度です。「3年で異動できる」と思えば今やっているつらい仕事も耐えられる・・・かもしれません(笑)
とはいえ、3年って長いですよね。それに本当に3年で異動できるかはわかりません。特に激務部署は希望する人が少なく、人を循環させづらいので、例外的に4年間異動させてもらえないなんてことも。
もっと言えば制度自体が3年の間になくなることもありえます。知事や市長が変わって「専門的な人材を育成する」という方針でジョブローテーション制度は撤廃ということも可能性としてはありえるわけです。
そこで新規採用職員であるあなたにできることは年齢の近い先輩職員に話を聞くなどして実態を把握することです。
- しっかりジョブローテーションの制度は守られており2、3年後には異動できそう
- その上で今の激務の状況が続いても異動までなら耐えられる
ということであれば、「耐える」ということも選択肢の一つです。部署異動というゴールが見えているからこそ取れる選択ですね。
他自治体派遣・民間企業派遣
他の自治体や民間企業、国の機関への派遣制度がある自治体は多いと思います。違う組織で働くことで、今までとは違った風土や環境に触れ、新しい発見があるかもしれません。
また、外から自分が所属している機関を見ることで、職場環境等について客観的に考えるきっかけにもなります。
ただし、こういった派遣制度には採用○年以上などの条件があったり、選考の際に小論文と面接があったりとそれなりにいくつかのハードルがある場合が多いので、自身の組織がどういう制度を取っているのかを今のうちから調べておくといいですね。
療養休暇・休職
今の状況で異動するまで3年なんて耐えられないよ…。今すぐこの職場から脱出したいんだ!
君の人生は君のものだ。職場のためのものじゃないぞ!つらいときは休んだっていいんだよ
どうしても仕事がつらい場合は休みを取りましょう。
はっきり言ってどんなに激務部署であっても新規採用職員1人がいなくなったぐらいで仕事が回らなくなることはありません。あなたが必要以上に責任を感じることはないのです。
ただし、いきなり療養休暇を取ったりや休職するのはおすすめしません。なぜならこれらの休みは給与に影響してくるからです。
【療養休暇】
期 間:90日間が上限(土日祝を含む)
給与等:全額支給(ただし通勤手当は除く)
ボーナス:支給される(過去6月の勤務に対して出るため3か月休んでも出る)
【休職】
期 間:3年間
給与等:1年経過するまでは基本給の80%、それ以降はなし(健康保険制度による傷病手当金等は支給される)
ボーナス:支給されない
まずは、職場に連絡を入れたうえで、1週間ぐらい年休を取ってみてはいかがでしょうか。その間に病院に行って診断書を取っておくと、次の段階にスムーズに移行できますし、1週間休むことで職場でもなんらかの配慮がされるかもしれません。
仕事が減るように、または異動できるように働きかけを行おう
上司に相談する
最も現実的かつおそらく効果的な方法です。(あまりにもダメな上司だった場合は効果はほとんどありませんが・・・)
新規採用職員を育てることは組織として必須です。新規採用職員のあなたが切実に「仕事がきつすぎる」と訴えればきっとなんらかの配慮をしてくれるはずです。
また、直属の上司には言いづらい場合でも、もっと上の役職の人に伝えてみましょう。上になればなるほど人事的な話には敏感なところもあるためしっかり聞いてくれるはずです。
所属長との面談がある職場も多いと思いますので、そういった場を活用してもいいですね。
意識的に力を抜いて仕事をする
何事にも100%全力で取り組むことは不可能なので、力の抜きどころを意識して仕事をしましょう。
具体的には①外部の人間に対応する仕事、②お金の支払い・受け入れに関する仕事、③トップ(知事や市長)が絡む仕事 以外で力を抜けそうな仕事を探してみてください。
また、前任者と雑談することで効率的なやり方を発見できる場合もあるかもしれません。
転職も視野に入れて行動しよう
無料の転職サイトに登録しておく
転職はすぐにできるものではありません。自分の心身に余裕がなくなった状態で1から転職活動は始めるのはなかなかきついものです。
転職サイトに登録しておくことで
- 常に転職に関する情報を収集できる
- 実際に転職したいと思ったときにすぐに行動に移れる
- 転職という選択肢を意識をすることで心に少し余裕が持てる
といったメリットがあります。とはいえ、無駄にお金をかける必要はないので大手かつ無料の転職サイト2つぐらいに登録をしておいて、情報収集を図りましょう。
まとめ
新規採用で激務部署に配属された場合の対処法として
- 人事制度を把握する
- 職場内で仕事を減らす努力をする
- 転職を視野に入れる
の3点を紹介しました。
自分の人生は自分のものです。職場のためのものではありません。
今本当につらい思いをしているなら「周りに迷惑が・・・」とかはいったん置いておいて、自分を守るための行動をしてみてはいかがでしょうか。